クラシエの漢方-六君子湯-エキス顆粒

24包

1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用。

成人1日の服用量３包（１包1.2g）中、次の成分を含んでいます。
六君子湯エキス（1/2量）　…　2,050mg
（ニンジン・ビャクジュツ・ブクリョウ・ハンゲ各2.0ｇ、チンピ・タイソウ各1.0ｇ、カンゾウ0.5ｇ、ショウキョウ0.25ｇより抽出。）
添加物として、ヒドロキシプロピルセルロース、乳糖を含有する。

体力中等度以下で、胃腸が弱く、食欲がなく、みぞおちがつかえ、疲れやすく、貧血性で手足が冷えやすいものの次の諸症：胃炎、胃腸虚弱、胃下垂、消化不良、食欲不振、胃痛、嘔吐

六君子湯（りっくんしとう）は、特に普段食欲なあまりなく低酸症、機能性胃腸症傾向の方が処方されます。

＋α情報 悪心、嘔吐する方には・・・ 半夏厚朴湯（はんげこうぼくとう）を足して処方します。 機能性胃腸症、ダンピング症候群の方には・・・ 補中益気湯（ほちゅえっきとう）を足して処方します。 軟便、泥状便の方には・・・ 人参湯（にんじんとう）を足して処方します。

起源と歴史

六君子湯は、宋代の医学家である朱震亨（しゅしんこう）によって『金匱要略』という医学書に記されました。この書は、古代中国の名医である王叔和（おうしゅくわ）の著作を整理したものであり、六君子湯はその中で紹介されました。以来、六君子湯は中国の伝統医学で重要な位置を占め、多くの人々に利用されています。

成分と効能

人参（ニンジン）:

人参は漢方薬や補中益気湯などでよく使用される根菜です。

体力を増強し、元気をつける作用があります。

茯苓（ブクリョウ:

茯苓はキノコ類の一種で、主に湿気を排出し、水分代謝を調整する効果があります。

白朮（ビャクジュツ）:

白朮は薑科の植物で、主に脾臓の機能を補強し、食欲を増進させる作用があります。

甘草（カンゾウ）:

甘草は甘味を持つ植物で、漢方薬の調剤によく使われます。消炎作用や胃腸の調子を整える作用があります。

陳皮（チンピ）:

陳皮はミカンやオレンジの皮を干したもので、胃腸の働きを助け、食欲を増進させる作用があります。

半夏（ハンゲ）:

半夏はショウガ科の植物で、消化器の働きを調整し、胃腸の不快感を緩和する作用があります。

適応症と効果

どのような状態や症状に六君子湯が適しているか

四君子湯に陳皮と半夏を加えたもので、胃腸などの消化器の働きが弱まっている方に適していると言われております。

人参・白朮・茯苓・甘草で弱ったところを丈夫にし、胃炎等による胃部膨満、嘔気、嘔吐、食欲不振、むねやけ、ゲップなどの症状に半夏、陳皮を配合した処方となってます。

具体的な効果や効能について

消化器の調子を整える:六君子湯は、胃腸の働きを調整し、消化器の不快感を緩和します。例えば、食欲不振、胃もたれ、吐き気などの症状を改善する効果があります。

脾臓の機能を補強する:白朮や人参などの成分が脾臓の働きをサポートし、消化吸収を促進します。これにより、栄養の吸収が向上し、体力や免疫力の向上に寄与します。

水分代謝を調整する:茯苓が含まれることで、体内の余分な水分を排出し、浮腫（むくみ）や体重増加などの症状を緩和します。

免疫力の強化:人参は免疫系を活性化させる作用があり、体力の不足を補うことで、抵抗力を向上させます。

胃腸炎症の緩和:甘草や半夏の成分が含まれており、これらは消炎作用があり、胃腸の炎症や不快感を和らげる効果があります。

ストレスや疲労の軽減:六君子湯の成分は体力を補う作用があり、疲れやストレスに対する抵抗力を高める効果があります。

注意事項

• 甘草が成分で配合されているため血清カリウム値や血圧値等に十分に留意し、異常がある場合には中止し、医師に相談すること
• 他の漢方製剤等を併用する場合は、含有成分の重複に注意すること。
• 妊娠中や授乳中は、必ず医師に相談してください。