「最近イライラしやすい」「怒りっぽくなった」「眠りが浅い」
そんな心と体の不調に使われる漢方薬が**抑肝散(よくかんさん)**です。
抑肝散は、気持ちを落ち着かせ、神経の高ぶりを鎮めることを目的とした漢方薬で、子どもから高齢者まで幅広く用いられています。
抑肝散の名前の由来
「肝」は漢方では感情や自律神経の調整に深く関わる臓腑とされています。
抑肝散は、その「肝」の過剰な働きを**抑える(鎮める)**ことから名付けられました。
つまり、
👉 怒り・興奮・緊張などが強く出ている状態を整える漢方薬です。
抑肝散はこんな症状に使われます
抑肝散は、特に神経の高ぶりが関係する症状に用いられます。
- イライラしやすい
- 怒りっぽい、興奮しやすい
- 不安感、落ち着かない
- 眠りが浅い、夜中に目が覚める
- 子どもの夜泣き、かんしゃく
- チック症状
- 認知症に伴う興奮・易怒性
👉 **「ストレスに弱く、神経が張りつめているタイプ」**に向いています。
抑肝散の主な生薬
抑肝散は、以下の7種類の生薬で構成されています。
- 柴胡(さいこ):気の巡りを良くし、緊張を和らげる
- 当帰(とうき):血を補い、精神を安定させる
- 川芎(せんきゅう):血行を促進し、頭の緊張を和らげる
- 白朮(びゃくじゅつ):胃腸を整え、体力を支える
- 茯苓(ぶくりょう):不安感を和らげ、水分代謝を調整
- 甘草(かんぞう):全体の調和をとる
- 釣藤鈎(ちょうとうこう):神経の興奮を鎮める重要な生薬
特に釣藤鈎は、抑肝散の「神経を鎮める働き」の要となっています。
抑肝散が向いている体質とは?
抑肝散は、次のような体質の方に適しています。
- 体力は中等度〜やや虚弱
- ストレスの影響を受けやすい
- 筋肉がこわばりやすい
- 目が疲れやすい、こめかみが張る
※体力が極端に低下している方や、冷えが強い方には他の処方が合う場合もあります。
子どもから高齢者まで使われる漢方
抑肝散は、
- 小児の夜泣き・かんしゃく
- 高齢者の不穏・興奮
など、年齢を問わず使われてきた処方です。
近年では、**認知症の周辺症状(BPSD)**への使用でも注目されています。
服用時の注意点
- 甘草を含むため、長期服用ではむくみ・血圧上昇などに注意
- 他の漢方薬との併用は専門家に相談
- 効果の感じ方には個人差あり
症状が続く場合や不安がある場合は、医師・薬剤師・漢方の専門家に相談しましょう。
まとめ|「心の緊張」をやさしくほどく漢方
抑肝散は、
🌿 イライラ・不安・神経の高ぶりをやさしく整える漢方薬です。
ストレス社会の現代において、心と体のバランスを見直すきっかけとして、抑肝散は心強い選択肢のひとつと言えるでしょう。
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