クラシエの漢方-葛根湯加川キュウ辛夷-エキス錠

96錠(8日分)

1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用。

成人1日の服用量12錠（1錠310mg）中 葛根湯加川キュウ辛夷エキス（１／２量）・・・2,350mg
（カッコン・マオウ各2.0g、タイソウ・センキュウ・シンイ各1.5g、ケイヒ・シャクヤク・カンゾウ各1.0g、ショウキョウ0.5gより抽出。）
添加物として、ヒドロキシプロピルセルロース、クロスポビドン、クロスCMC-Na、ステアリン酸Mg、二酸化ケイ素、セルロースを含有する。

比較的体力があるものの次の諸症：鼻づまり、蓄膿症（副鼻腔炎）、慢性鼻炎

葛根湯の起源

葛根湯（かっこんとう）は、古代中国の伝統的な漢方薬の一つであり、その起源は紀元前時代まで遡ります。この古い秘薬は、中国の医学書である『傷寒論』に初めて記載されました。

東漢時代の医家である張仲景（ちょうちゅうけい）によって創案されました。当時、中国は経済的な発展と文化の繁栄を迎えていましたが、同時に病気の流行も頻発していました。

張仲景は、当時の人々を苦しめる病気に対抗するため、自らの臨床経験と研究成果をもとに葛根湯を開発しました。この漢方薬は、特に風邪や感冒、発熱などの症状に対して非常に効果的であることが示されました。

葛根湯の名前の由来

「葛根湯」の名前は、その主要な成分に由来します。葛（かっ）は葛藤（くずのね）、根（こん）は甘草（かんぞう）の根を指し、湯（とう）は煎じた薬剤を意味します。これらの成分が絶妙に組み合わさり、葛根湯の独特の効能を生み出すのです。

古代から現代への継承

葛根湯は、その効果的な治療効果から、中国のみならず世界中で広く利用されています。古代の秘薬として始まりながら、現代の医学でもその効果が確認され、多くの人々によって信頼されています。

葛根湯の成分と効能

葛根（カッコン）

成分:葛根は、主にイソフラボン類（ダイゼインやプエラリン）を含んでいます。

効能:解熱、抗炎症、抗菌作用があります。風邪や発熱の症状の緩和に効果的です。

甘草（カンゾウ）

成分:甘草には、グリチルリチン酸やサポニンなどが含まれています。

効能:咳や喉の痛みを和らげ、抗炎症作用があります。消化器系のトラブルにも使われます。

大棗（タイソウ）

成分: 主にサポニンやビタミンCが豊富です。

効能:胃腸の調整、安眠効果があります。消化不良やストレスに効果的です。

麻黄（マオウ）

成分:エフェドリンやペウドエフェドリンなどのアルカロイドが含まれています。

効能:鼻づまりや呼吸器のトラブルを緩和し、気管支を拡張します。風邪や喘息の症状に使用されます。

桂皮（ケイヒ）

成分:主にシナモンアルデヒドやクマリンなどが含まれています。

効能:体を温め、血行を促進します。また、胃腸の調整や血糖値の安定にも効果的です。

芍薬（シャクヤク）

成分:シャクヤクグリコシドやタンニンなどが含まれています。

効能:抗炎症、筋肉の緊張を和らげる作用があります。女性の生理痛の緩和に使われます。

生姜（ショウキョウ）

成分: 主にジンゲロールやショウガオールが含まれています。

効能:体を温め、消化器官を活性化させます。消化不良や寒さによる体の冷えに効果的です。

主成分：サポニン、ビタミンC

効能：胃腸の調整、安眠効果

効能・効果

免疫力強化：葛根湯に含まれるイソフラボン類は、免疫機能を活性化させ、病原体から身体を守る役割を果たす。

解熱作用：イソフラボンやグリチルリチン酸が、発熱を抑えて体温を正常に戻す効果があり、熱を下げるのに効果的。

頭痛や肩こりの緩和：生姜成分のジンゲロールやショウガオールが、筋肉を緩めて痛みを和らげる作用がある。

消化器の調整：葛根湯は胃腸の調子を整え、消化を助ける作用があり、食欲不振や胃もたれにも効果的。

風邪や感冒の症状緩和：葛根湯は風邪の初期症状に効果的であり、発熱や喉の痛み、鼻づまりなどを和らげる。

初期症状にがとても重要なタイミングです。熱の上がり初めに葛根湯を含むことにより体温が上昇し、ウイルスを退治してくれる助けをしてくれます。

注意

• 過剰摂取には注意が必要であり、適切な用量を守るようにしましょう。
• 甘草を過度に摂取すると、血圧上昇や水分滞留などの副作用が起こる場合があるため、特に高血圧の人は注意が必要です。
• 他の漢方製剤等を併用する場合は、含有成分の重複に注意すること。この場合、医師に相談しましょう。