風邪の引き始めに使われる漢方薬として有名な「銀翹散(ぎんぎょうさん)」。
喉が痛い、熱っぽい、悪寒がする……そんな“カゼの初期症状”に向いている処方です。
市販薬のパッケージでもよく目にするため、「気になるけど、どんな漢方なの?」「葛根湯とは何が違うの?」と疑問を持つ方も多いはず。
この記事では、銀翹散の特徴・効果・向いている症状、注意点まで分かりやすくまとめて解説します。
銀翹散とは?
銀翹散は、中国の医書『温病条辨』に記載されている“温病(ウイルスなどによる発熱性の風邪)”の初期に用いる処方。
発熱・喉の痛み・口の渇きなど、熱症状が目立つタイプの風邪に向いています。
構成生薬
金銀花(きんぎんか)/連翹(れんぎょう)
薄荷(はっか)/牛蒡子(ごぼうし)/桔梗(ききょう)
淡豆豉(たんずし)/荊芥(けいがい)/甘草(かんぞう) など
特に 金銀花 と 連翹 は熱毒を冷まして炎症を抑える作用が強く、喉が腫れて痛む風邪にピッタリ。
銀翹散が向いている症状
✔ 喉の痛みが強い風邪の初期
✔ 発熱
✔ のどの腫れ・乾燥
✔ 口が渇く
✔ 悪寒が少なく、熱感がある
✔ のどから始まった風邪
特に「朝起きたら喉が痛くて、ちょっと熱っぽい」という時には相性が良い処方です。
葛根湯との違い
よく比較される葛根湯とはターゲットが異なります。
寒気が強い → 葛根湯
喉の痛み・熱 → 銀翹散
と覚えると便利です。
飲むタイミング
漢方は「症状の出始め」に使うほど効果を発揮します。
銀翹散を飲むべきタイミング
- 「喉がイガイガする」「熱っぽい」と感じた直後
- 風邪が本格化する前
- 食前または食間に服用(吸収が良い)
早めの服用がポイントです。
注意点・副作用
注意点
- 熱が高い場合や炎症が強い場合に向く処方だが、症状が長引く場合は別の漢方に切り替えることもある
- 咳が強くなってきた場合は麻杏甘石湯などの別処方が適することも
- 2〜3日飲んでも改善しない場合は医療機関を受診
副作用
- まれに胃の不快感
- アレルギー体質の場合は慎重に
まとめ
銀翹散は、
「喉が痛くて熱っぽい」タイプの風邪の初期 に適した漢方薬です。
- 熱を冷まし、喉の炎症を抑える
- 葛根湯とはターゲットが違う
- 初期にこそ最大の効果を発揮
喉から始まる風邪を引きやすい方や、季節の変わり目で体調を崩しやすい方にとても心強い処方です。