一年の終わりである大晦日(おおみそか)。
街の空気が少し静かになり、家の中には慌ただしさとともにどこか清らかな雰囲気が漂う特別な日です。
今回は、大晦日の風習や過ごし方を、少し“漢方的な視点”もふまえてご紹介します。
■ 大晦日とは?
大晦日の「晦(みそか)」は、旧暦で月の最終日を指します。
その中でも一年の最終日が「大晦日」。
昔から、
- 家の掃除をして一年の“厄”や“穢れ”を落とす
- 神様を迎える準備をする
- 家族がそろって食卓を囲む
など、心身をリセットするための行事が受け継がれてきました。
■ 大晦日の過ごし方:伝統行事の意味
◎ ① 年越しそば
細く長いそばには 「長寿」 と 「運気を引き寄せる」 意味があります。
また、そばは消化が良く、年末の疲れた胃腸にも優しい食べ物。
まさに“理にかなった風習”です。
◎ ② 除夜の鐘
108回の鐘の音で煩悩を祓うとされます。
静かに響く音は、心身を落ち着かせ、自律神経のバランスも整えてくれます。
◎ ③ 大掃除
身体の健康と同じで、環境も整えると気持ちが軽くなります。
漢方では「気は環境にも影響される」と考えるため、片付けは実は立派な“養生”。
■ 漢方的に見る大晦日
一年の終わりは、“気”と“体力”が消耗しやすい時期。
そこで漢方的には次のような養生が大切とされています。
● ◎ 無理をしない
年末は疲れがピークに達しがち。
「今年中にやらないと!」と追い込むより、気力の消耗を抑えるのが吉。
● ◎ 胃腸を労わる
忘年会・年越し料理などで胃腸を酷使した人は、
六君子湯・人参湯・安中散 など「胃を温める・動かす」漢方に助けられることも。
● ◎ 心の切り替えをつくる
漢方では、気の巡りが心と身体を左右します。
大晦日の静かな時間は、気を整える良いチャンス。
■ 大晦日におすすめの“漢方的習慣”
◎ ① 温かい飲み物で一息
生姜湯、ハーブティー、ほうじ茶など、身体を温める飲み物でリラックス。
◎ ② 入浴で気血の巡りを促す
熱すぎず、ぬるめのお湯で10〜15分。
末端まで温まり、睡眠の質も向上します。
◎ ③ 軽いストレッチ
一年の疲れが溜まった筋肉をゆるめることで、深い眠りと翌朝のすっきり感につながります。
■ 大晦日は「リセットと再スタートの日」
大晦日は、
一年を静かに振り返り、心身をリセットして新年へ向かう大切な時間。
漢方的にいうと、
“気を整え、巡りをよくする日”ともいえるでしょう。
忙しさに追われる年末だからこそ、
少し立ち止まり、身体をいたわり、心を整える時間を持ってみてください。
新しい一年が健やかで穏やかなものになりますように。