冬が深まると、身体の冷えや疲れがいつも以上に気になる方が増えてきます。そんな季節に優しく寄り添う漢方のひとつが 人参栄養湯(にんじんえいようとう) です。名前のとおり「人参(にんじん)」を中心に、弱った胃腸や体力を補う働きがあるとされる処方で、古くから虚弱体質の改善に使われてきました。
◆ 人参栄養湯とは?
人参栄養湯は、日本で長く使用されてきた漢方薬で、主に
「体力が低下している人の冷え」「胃腸の弱り」「疲労感」 などに用いられます。
構成生薬は以下のようなものが使われることが多いです:
- 人参
- 黄耆(おうぎ)
- 白朮(びゃくじゅつ)
- 茯苓(ぶくりょう)
- 当帰(とうき)
- 芍薬(しゃくやく)
- 川芎(せんきゅう)
- 桂皮(けいひ)
- 生姜(しょうきょう)
- 大棗(たいそう)
- 甘草(かんぞう)
補気の代表である人参・黄耆に、血を補う当帰や冷えを温める桂皮などが組み合わさり、
身体を「内側から強く・温かく」していく処方 と言えます。
◆ どんな人に向いている?
人参栄養湯は、以下のようなタイプの方によく合うとされています。
✔ 動くとすぐ疲れる
体力が落ち、ちょっとした家事や移動でも疲れてしまう。
✔ 胃腸が弱く、食欲がない
食べるとすぐに胃もたれしたり、お腹を壊しやすい。
✔ 手足やお腹がいつも冷えている
冷えが慢性的で、布団に入っても温まりにくい。
✔ 顔色が悪く、血色がよくない
気血の不足による倦怠・貧血様の症状。
✔ 月経トラブルがある
冷えや血虚をベースとした月経不順にも用いられます。
特に、「虚弱+冷え+胃腸の弱り」 がそろっている方にぴったり。
◆ 人参湯や補中益気湯との違いは?
よく似た名前の処方が多いので、まとめました。
● 人参湯
お腹の冷え・下痢・食欲不振など、より胃腸症状に特化。
● 補中益気湯
慢性的な疲れ、胃下垂、気力低下など「気虚」に強い。
● 人参栄養湯
補気+補血+温める力がバランス良く、
冷え性で体力が落ちている女性 に特に相性が良い。
◆ いつ飲むと効果的?
- 朝と夕方の1日2回
- 空腹時の服用が基本
- 冷えが強い方は温かいお湯で溶かすと◎
継続服用で体質改善を目指す処方なので、「飲んですぐ効く」というより、
じんわりと体が温まり、疲れにくくなっていくイメージです。
◆ 日々の生活でできるサポート
人参栄養湯の効果を引き出すために、次のポイントも大切です:
- 身体を冷やす飲食(冷たい飲み物、生野菜中心)を控える
- 睡眠をしっかり取る
- ゆっくり入浴して血行を促す
- 適度な運動で気血の巡りアップ
漢方は生活とセットで使うことでより効果が高まります。
◆ まとめ
人参栄養湯は、弱った身体を温めながら気血を補う、冬にぴったりの漢方。
冷え、疲れ、胃腸の弱りを感じる人に優しく寄り添い、体の基本的な働きを底上げしてくれます。
「最近、なんだかずっと元気が出ない…」
そんなとき、人参栄養湯は体質改善への第一歩になるかもしれません。
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