竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)は、
イライラ・怒りっぽさ・下半身の炎症・湿疹・排尿トラブルなどに用いられる漢方処方です。
特に「肝(かん)」にこもった強い熱を取り除くことを目的としています。
現代では、ストレス過多・不規則な生活・飲酒・脂っこい食事などが原因で体に熱がこもりやすく、竜胆瀉肝湯が活躍する場面が増えています。
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漢方における「肝」とは?
漢方でいう「肝」は、
• 感情(怒り・イライラ)
• 自律神経
• 血の巡り
• 下半身(泌尿器・生殖器)
と深く関係しています。
肝の働きが乱れ、**熱がこもる(肝火上炎・肝胆湿熱)**と、
心身にさまざまな不調が現れます。
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竜胆瀉肝湯の主な効能・効果
竜胆瀉肝湯は、肝胆の実熱(強い熱)を瀉(くだ)す処方です。
こんな症状に使われます
• イライラしやすい、怒りっぽい
• 頭がのぼせる、目が充血しやすい
• 陰部のかゆみ・湿疹・ただれ
• 膀胱炎、排尿時の痛み・残尿感
• おりものの異常
• 湿疹・皮膚炎(下半身に多い)
特に、赤み・熱感・ヒリヒリ感を伴う症状が目安になります。
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竜胆瀉肝湯の構成生薬
代表的な生薬には以下のようなものがあります。
• 竜胆(リュウタン):強力に熱を冷ます
• 黄芩(オウゴン)・黄柏(オウバク):炎症・熱を抑える
• 柴胡(サイコ):肝の気の巡りを整える
• 沢瀉(タクシャ)・木通(モクツウ):余分な水分と熱を排出
• 当帰(トウキ)・地黄(ジオウ):血を補い、バランスを取る
「冷ますだけでなく、巡らせて排出する」のが特徴です。
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似た漢方薬との違い
抑肝散との違い
• 抑肝散:神経過敏・不安・イライラ(虚〜中間)
• 竜胆瀉肝湯:炎症・赤み・熱が強い(実証向き)
黄連解毒湯との違い
• 黄連解毒湯:全身の強い熱・のぼせ
• 竜胆瀉肝湯:肝胆+下半身の湿熱が中心
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服用時の注意点
竜胆瀉肝湯は清熱作用が強いため、
• 体力が極端に低下している方
• 冷えやすい方
• 長期連用
には注意が必要です。
症状が落ち着いたら、漫然と飲み続けないことが大切です。
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まとめ|「熱タイプのイライラ・炎症」に強い漢方
竜胆瀉肝湯は、
✔ 強いイライラ
✔ 赤み・炎症
✔ 下半身トラブル
といった、**「熱が原因の症状」**に力を発揮する漢方薬です。
ストレス社会で増えがちな「肝の熱」をしっかり冷まし、
心と体をクールダウンさせたいときに検討される処方と言えるでしょう。
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